hitoromo's blog

2013年交通事故でまさかの未亡人に。頑張ることはせず、日常に苦しみながら、悩みながら、悲しみと共に、幼い子ども二人とゆっくり生きています。夫はいつもそばに、、、そばにいてね。

あの日のメニュー

夏休みには、

子ども達と買い物へ行かなくてはいけない日も

もちろんありました。

 

必要ないものを買わされないように

さっさとしてしまいたいのが

母の気持ち。

 

何回も行くうちに、

子ども達も

普段は行かない

スーパーにやっと慣れてきて、

それなりにゆっくり行けるようになりました。

 

ある時、長子が

シチュー欲しい!

とシチューの素をカゴに入れました。

 

 

夫の帰りを待っていたあの日、

長子の好きなシチューを作っていました。

最後のシチュー、夫は食べられませんでした。

 

あの日から

私は一度もシチューを作っていません。

 

全てがフラッシュバックし、

ただ辛くなるだけ。

 

・・・

でも、

その買い物の日は

長子も絶対欲しい!と言い続けるし、

クラムチャウダーに変更の案も聞き入れませんでした。

 

そして

辛さより、

長子の望みが勝ちました。

 

その夜、

子ども達の分だけ

シチューを作りました。

 

私はまだ食べれそうにありません。

 

でも

子どもが食べる姿を見て、

辛いフラッシュバックは起こりませんでした。

 

夫も食べたいだろうな・・・

としんみりはしましたが。

 

シチューの味なんて忘れるくらい

時間がたてば

私の心も

今よりもっと

穏やかになるのでしょうか。