長子の考え 3
いつも通りの夜でした。
次子が線香を一本立てて
皆で夫の遺影に「おやすみ」と挨拶をして
二階の寝室に上がる・・・
でも昨夜は、お昼寝布団を片づけていなかったせいか
それに気づいた長子が
「今日はここで寝る!!」と
寝る準備を始めました。
眠たい次子は、「ここやだ~」と泣くし。
でも本気の長子。
次子をなだめて、そこに布団を出しました。
掛け布団は寝室から運びました。
長子に
「何で今日はここで寝たいの?」ときくと
「お父さんが見えるから」と。
じゃあしかたがないよね、
寒さも落ち着いてきたしここで寝てもいいよ^^
でも
遺影や沢山の写真が見えるからか
「お父さん いつ治ってくるの??」
と言い始めた長子。
私がきき返すと、また同じように言いました。
私は一呼吸おいて
「お寺に行ったときに話したでしょう。
お父さんはね・・・・・死んじゃったんだよ。」
それを聞いて長子は
「お父さんに会いたいよ。涙がでちゃうよおおおお」
と泣き始めました。
私は長子を抱きしめて
「お母さんも会いたいよ。寂しいね、悲しいね。」
と一緒に泣きました。
すると何かを感じたのか、ただ眠かっただけなのか
背中を向けていた次子も
「かあしゃああああん」と泣き始めて・・・そのまま眠りました。
私と長子は
しばらく夫の思い出を話しました。
長子は、あんまり覚えていないけど
お父さんと遊びたい、一緒に寝たいと泣いていました。
お父さんが大好きって気持ちは
持ち続けてほしいです。
寝る前に
長子はマイワールドへ。
「お父さんは小さくなったんじゃない?
小さく小さくなって、小人になって、穴に落ちて
ネズミのお腹の中に入って、それから大きくなったら
ネズミがびっくりする!」
お父さんはどこかで見てくれてるはずだよ^^笑って ね。